…外注化は中小企業の救世主です。
人手やリソースが十分に満たされている中小企業は稀有です。一方、これらの不足分を補う仕組みが整備されてきました。副業者やフリーランスの増加、フリーランスプラットフォームの充実などがそれにあたります。中小企業が業務を外注化する際の長所、短所、および導入時の注意点について十分理解した上で、積極的な外注化をすすめましょう。
■外注化の長所
- コスト削減
専門スタッフを社内で雇用するよりも、必要なときだけ外注することで人件費や教育コストを削減できます。オフィススペースや設備の維持費も節約できます。 - 専門性の活用
専門知識やスキルを持つ外部業者に依頼することで、高品質な業務成果を得ることができます。自社で不足している分野のリソースを迅速に補うことが可能です。 - 時間の有効活用
単純作業や付加価値の低い業務を外注化することで、社内リソースをコア業務に集中させることができます。 - 柔軟性の向上
プロジェクトの繁忙期や短期的なタスクにも対応しやすくなります。必要に応じて外注範囲を調整可能です。
■外注化の短所
- 品質のばらつき
外注先によっては期待した品質が得られない場合があります。管理不足により納期遅延やミスが発生する可能性もあります。
社員同等に管理を徹底しましょう。 - コントロールの難しさ
外注先との意思疎通が不十分だと、自社の意図や価値観が伝わりにくくなる場合があります。業務内容の詳細を正確に管理する必要があります。社員同等に管理を徹底しましょう。 - 情報セキュリティリスク
機密情報や顧客データが外部に漏れるリスクがあります。セキュリティ対策が不十分な業者を利用すると問題が発生する可能性があります。契約書に謳い、社員同等に管理を徹底しましょう。 - コストの予測が難しい場合も
外注費用が追加オプションや仕様変更で予想以上に高くなることがあります。注意が必要です。
■外注導入時の注意点
- 業務の明確化
外注する業務範囲を明確に定義し、成果物や品質基準を具体的に設定します。外注化の目的を明確にし、自社のリソースと比較して最適な業務を選定しましょう。 - 信頼できる業者の選定
過去の実績や評判を調査し、信頼できる外注先を選びます。必要に応じて複数の業者を比較し、契約条件を慎重に検討しましょう。 - 契約内容の明確化
納期、費用、品質基準、対応範囲などを契約書に明記します。不測の事態に備えたリスク分担や責任範囲も取り決めましょう。 - コミュニケーションの確立
定期的なミーティングや進捗報告を取り入れて、双方の意思疎通を図りましょう。連絡窓口を明確にし、迅速な対応が可能な体制を整えましょう。 - セキュリティ対策
NDA(秘密保持契約)を締結し、情報の保護を徹底しましょう。業者のセキュリティポリシーやシステムについて事前に確認しましょう。 - 費用対効果の確認
外注費用が実際のコスト削減や成果物の価値に見合っているか定期的に評価しましょう。必要に応じて外注内容や範囲を見直しましょう。
■外注化の成功のポイント
外注化を効果的に進めるには、「信頼関係の構築」と「明確な業務設計」が鍵です。最初は小規模な業務から試験的に外注化を始め、経験を積みながら適切な範囲を広げていく方法がおすすめです。
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