【経営コラム】昭和はチラシ、令和はSNS

…中小企業がSNSを活用した成功事例5選

現代の中小企業にとってSNSは、低コストで効果的なマーケティング手段として欠かせない存在です。ここでは、具体的な事例を5つ挙げて、各企業がどのようにSNSを活用して成功を収めたかを解説します。

1.地域密着型カフェのインスタグラム活用

ある地方都市のカフェでは、インスタグラムを活用して地元住民や観光客にアピールしました。
このカフェは以下のような取り組みを行いました。

●美しい写真投稿

自然光を活かした写真でドリンクやスイーツを紹介。ハッシュタグには地名や「#カフェ巡り」といったキーワードを入れることで、検索に引っかかりやすくしました。

●季節感を重視した投稿

桜や紅葉の背景を活かした写真を投稿し、シーズンごとに変化をつけることで、フォロワーの興味を引き続けました。

結果、このカフェのSNSフォロワーは半年で3倍に増加。フォロワーからの来店報告も相次ぎ、地域内外からの集客に成功しました。

2.地元工務店のYouTubeでの情報発信

住宅リフォームを手がける工務店がYouTubeでの発信を始めました。
SNSの特徴を活かし、専門性と親しみやすさを兼ね備えた動画を投稿した例です。

● 「お悩み解決型」コンテンツ

「古い家の断熱性能を上げる方法」や「キッチンリフォームで気を付けるポイント」といった動画を作成し、視聴者の具体的な疑問に応えました。

●社長の人柄を前面に出す

社長自らが出演し、地元の信頼できる職人としてのイメージを構築。コメント欄での積極的な回答も好評を博しました。

結果、動画経由での相談件数が前年比150%増加し、特に地方の視聴者からの依頼が増加しました。

3.手作り雑貨店のTwitter活用で全国展開

地元で小さな店舗を構えていた手作り雑貨店は、Twitterを活用して商品を全国展開しました。
具体的な施策は以下の通りです。

●「限定商品」の告知

定期的に期間限定の商品や、SNSフォロワー限定の特典を発表。これが「今すぐ買いたい」という動機付けにつながりまし
た。

●フォロワーとのコミュニケーション

質問への迅速な回答やフォロワーが投稿した写真のリツイートを行い、SNS上でのエンゲージメントを高めました。

結果、オンラインストアの売上が大幅に増加。SNS経由での新規顧客獲得率も50%以上を占めるようになりました。

4.農家のTikTokでのブランディング

地方の若手農家がTikTokで農作業の日常を発信し、地元のブランド力向上に成功した例です。

●農作業の舞台裏を動画で公開

作物が育つ様子や収穫の瞬間を短い動画にまとめ、農作業の楽しさや大変さを視聴者に伝えました。

●ユーモアを交えた演出

「農作業あるある」や「収穫ダンス」といった軽快な動画が話題を呼び、特に若い世代のフォロワーが急増しました。

結果、SNS経由での商品購入が増加し、直販市場での売上も拡大。農業の魅力を伝える活動として地域からの評価も高まりました。

5.ローカルジムのFacebook活用

小規模なフィットネスジムがFacebookを活用して、地元住民への認知度を向上させた事例です。

●「成功事例」を定期的にシェア

ジム利用者のビフォーアフターを写真付きで投稿し、具体的な成果を視覚的に伝えました。

●イベント告知とライブ配信

「1日無料体験イベント」の告知や、トレーナーによるライブ配信を行い、実際に参加者を増やすきっかけを作りました。

結果、新規会員数が前年比20%増加し、特に40代以上の利用者が大幅に増えました。Facebook広告も活用し、より幅広い層へのリーチに成功しました。

中小企業がSNSを活用する際の鍵は、「自社の強み」と「顧客のニーズ」をうまく結びつけることが重要です。今回紹介した5つの事例はそれぞれ異なるSNSプラットフォームを活用し、効果的な手法で成果を上げています。これらを参考に、SNS活用の戦略を立て、自社の認知度や売上向上を目指してみてください。

昭和はチラシ、令和はSNSです。

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