…60歳以上の労働者を雇用している事業者の方はご検討ください。
「エイジフレンドリー補助金」は、高齢者が安心して安全に働くことができるよう、中小企業事業者による職場環境の改善等の安全衛生対策の実施に対して補助を行うものです。
令和7年度は次の4つのコースが設けられました。
※複数のコースを併せて申請することはできません。
(1)総合対策コース
労働安全衛生に係る専門家による、高年齢労働者の特性を考慮したリスクアセスメントを受けるにあたって必要な経費と、その結果を踏まえ実施する優先順位の高いリスクの低減措置(機器等の導入や工事の施工等)に要する経費を補助するもの。
(2)職場環境改善コース
高年齢労働者の身体機能の低下を補う設備・装置の導入や、労働災害防止対策に要する経費を補助するもの。
(3)転倒防止・腰痛予防のための運動指導コース
労働者の転倒防止や腰痛予防のため、専門家等による運動プログラムに基づいた身体機能のチェック及び専門家等による運動指導等に要する経費を補助するもの。(年齢要件なし)
(4)コラボヘルスコース
労働者の健康保持増進のためのコラボヘルス等の取組に要する経費を補助するもの。(年齢要件なし)
※コラボヘルスとは、事業者が健康診断結果を保険者に提供するなど、医療保険者と事業者が積極的に連携して、労働者に対する健康づくりを効果的・効率的に実行することです。
申請期限は令和7年10月31日ですが、予算額に達した場合は期限前に終了します。
特に、6月1日から職場における熱中症対策の強化が義務付けられたこともあり、「職場環境改善コース」を検討される事業者が増えると思われます。早めにご検討ください。
「職場環境改善コース」の概要をみておきましょう。
■ 補助対象となる事業者
以下の要件を満たす中小企業事業者が対象となります。
(1)1年以上事業を実施していること。
(2)60歳以上の労働者が常時1名以上就労していること。
■ 補助対象
高年齢労働者の労働災害の防止のための次のような取組に要する費用が補助対象となります。
(1)転倒・墜落災害防止対策に関する費用
・通路の段差の解消、階段への手すりの設置
・床や通路の滑り防止対策、など
(2)重量物取扱いや介護作業における労働災害防止対策に関する費用
・重量物搬送機器・リフトの導入
・重筋作業を補助するパワーアシストスーツの導入、など
(3)熱中症防止対策に関する費用
・熱中症リスクの高い作業がある事業場における休憩施設の整備、送風機の設置
・体温を下げるための機能のある服の導入、など
(4)その他の高年齢労働者の労働災害防止対策に関する費用
・業務用車両への踏み間違い防止装置の導入、など
■ 補助内容
補助対象となる対策に要した費用について、以下の内容で補助されます。
(1)補助率:1/2
(2)補助上限額:100万円(消費税を除く)
詳細は、エイジフレンドリー補助金事務センターのホームページからご確認ください。
https://www.jashcon-age.or.jp/
〇補助金に関するご相談は銀行融資プランナー協会正会員事務所である当事務所にて承っております。お気軽にご相談ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。