【実践コラム】コロナ借換保証制度の活用について

…コロナ借換保証により返済負担を軽減した事例

コロナ融資の元金返済開始は2023年にピークを迎えるそうですが、それに合わせてコロナ融資借換え保証制度が開始されました。

実際に活用したA株式会社の事例をご紹介します。

■A株式会社の借換え前の借入状況は下記となります。

【I銀行借入状況】

  • プロパー借入   53,052千円 返済額2,222千円
  • コロナ保証付借入 71,504千円 返済額1,203千円

【K信金借入状況】

  • プロパー借入    7,235千円 返済額  555千円
  • 一般保証付借入  73,336千円 返済額  952千円
  • コロナ保証付借入 20,000千円 返済額  167千円

A株式会社はコロナ融資を総額130,000千円利用しており、既に返済が始まっていました。他融資と合算した毎月返済額は5,099千円となり返済負担が重い状況です。

新たな借入も考えましたが、コロナ以降売上が減少しており、売上規模に対して借入額が膨らんでいるため、新たな融資を受けるのは難しい状況です。

■A株式会社の借換え後の借入状況は下記となります。

【I銀行借入状況】

  • プロパー借入   53,052千円 返済額2,222千円
  • コロナ保証付借入 22,000千円 返済額  250千円
  • コロナ借換    52,000千円 返済額    0千円

【K信金借入状況】

  • プロパー借入    7,235千円 返済額  555千円
  • 一般保証付借入  73,336千円 返済額  952千円
  • コロナ借換    28,000千円 返済額    0千円

借換え時にI銀行で2,496千円、K信金で8,000千円の追加融資を受けることができたため、10,496千円の追加融資を受けながら、毎月の返済額を1,120千円軽減することが出来ました。

借換えはリスケ扱いではありませんので、大きなデメリットはありません。また、本件はコロナ融資のみを対象として借換えを行いましたが、コロナ以外の通常の保証協会借入も借換えの対象となります。

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